こんにちは
整体院エイト 院長の原です。
先日、ニュースになっていた俳優 坂口憲二さんが患っている「大腿骨頭壊死症」について書いていきたいと思います。
大腿骨頭壊死症とは. . .
太ももの付け根、股関節に組み込まれている、ボールのような形をした骨が、「大腿骨頭」と呼ばれている箇所です。
なんらかの理由で大腿骨頭の周りに血が巡らなくなると、組織が死んで「壊死」してしまいます。
壊死につながる血流の減少がなぜ起きるかは、突き止められていないのですが、骨が壊死してもすぐに痛みなどの症状が出るわけではなく、
大腿骨頭がつぶれた時に痛みが出始めるようになります。
最初のころの痛みは、安静していれば2~3 週で消えることも多いのですが、また痛みが強まったときには、症状が進行していると思ってよいでしょう。
厚生労働省の資料には「(壊死などの)発生と発症の間には数ヵ月から数年の時間差があることを十分に認識すべきである」と表記されています。
年間2000~3000人が発症し、年代は30~50代方の発症率が多いとされているようです。
【原因】
原因はまだはっきりとは分かっていないそうですが、危険因子としてステロイド薬やアルコールが有名なようです。
特にステロイド薬を使用して治療する病気の中で、全身性エリテマトーデスなどの膠原病の患者さんに大腿骨頭壊死の発症頻度が高いと言われています。
ステロイドパルス療法を受けたことがある患者さんや、一日平均15mg程度以上を内服している患者さんでは、発症するリスクが4倍違うとも言われているようです。
【治療方法】
(保存療法)
壊死部分の大きさや位置から予後良好と判断できる場合、あるいは症状がない場合は保存療法を行います。
具体的には、杖・松葉杖などを使って、痛みの生じている股関節にかかる負荷を減らします。
また痛みが強い場合は消炎鎮痛薬(痛み止め)を併用します。
しかしながら、これらの方法では壊死の進行防止はあまり期待できないのが現実です。
(手術療法)
自覚症状があり壊死の進行が予想されるときは速やかに手術適応を決定します。
手術方法は、当院では人工骨頭置換術・人工股関節置換術を行っています。
これは、壊死した大腿骨頭を人工物に置き換えたり、あるいは股関節そのものを人工の関節に置き換える手術です。
この手術の利点は、手術後早期に歩くことが可能であり、入院期間は約3週間で、歩いて退院できます。
よって若年者においても早期に社会復帰が可能となります。
ただし人工物自体の耐久性は20年程度と言われており、将来再置換術(人工物を入れ替える手術)が必要になることもあります。
患者さんにとってはこの再置換術がネックになるようで、再置換術を必要としないであろう年齢(60-70代)まで、
痛みに耐えながら生活することを選択する患者さんも以前までは多かったようです。
しかし最近は、人生の中盤の時期に痛みに耐えながら生活をするよりも、再置換術の可能性は受け入れた上で、手術をして痛みから解放され、
人生を謳歌する事を選択する患者様も増えてきています。
また、ステロイド薬が原因の特発性大腿骨頭壊死症の場合、股関節だけではなく、膝にまで壊死が及ぶ患者様も存在します。
そのような患者様に対して、当院では股関節は人工関節に置き換え、そのときに摘出した骨(大腿骨頭)の正常部分を膝に移植することで、
股関節と膝を同時に治療する方法も行っています。一度に多くの関節を治療できるため、早期に社会復帰が可能となります。
引用 矢野先生
【まとめ】
いきなり突発的になるようなもんではないですが、ステロイド治療・アルコールの過剰摂取・喫煙・肝機能障害・脂肪代謝異常・極端な低栄養となるべくして、
発症をしてしまうものとなっているようです。
「少しなら」とか「今日だけは」ではなく、常日頃から自分の体のケアには注意を払いたいものですね。
「整体院エイト」では、美容・健康のみならずスポーツ選手に特化した体のメンテナスから技術指導も行っております。
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